落葉果樹栽培の裏ワザ

 観察とは、見(観)て察することです。
 又、結果には必ず原因があります。原因を見極め究明し、樹の枝葉の具合等々を見(観)て、樹の生育が栄養生育か又は、生殖生育か否かを察して、半月・ひと月先、又果樹は1年先の生育をもイメージし、葉面散布等で生育矯正・生育調整する技術が裏ワザです。
 この観察によって裏ワザ(管理の仕方。資材の選び方と使い方)を駆使することで、良品多収穫が可能となります。

樹勢の低下は、根痛みが原因根痛みの原因を取り除くこと。
肥大は、幼果の時期に決まる果実の細胞の数を増やすこと。
来年の花は、7~8月に決まる体内の未消化チッソを消化させること。
9月からの春葉の老化が始まる老化を防止し養分蓄積を促す。
9月からの根が増える根痛みを防ぐ。
早期落葉させず、紅葉を促す吸収したチッソを完全消化(同化)させる。

裏ワザの一例

                   
樹勢の維持・回復
(モンパの予防)
土壌施用 3・6・9月 再活(粒)を10~30g/㎡樹冠下に散粒
再活DFを200倍以上希釈で灌水施用可)
発根促進
(特に果実根の発根)
土壌施用 3~6月 発根団粒元を幹を中心に1,5mに灌注
(発根団粒元2000倍希釈で潅注・灌水施用)
土壌の団粒化 土壌施用 3~9月 即団粒を5~10g/㎡樹冠下に散布
肥大促進 葉面散布 開花直前 シャングーを1000倍で蕾ガク・枝散布
葉面散布 幼果期
(袋掛け前)
シャングー
ファイトカイニン
を1000倍混合で散布
パワーゲン
窒素消化(交代期前)葉面散布 6月上旬 シャングーを1000倍で葉面散布
来年の花芽分化 葉面散布 7月上旬 シャングーを1000倍で葉面散布
老化防止 葉面散布 9月上中旬 ファイトカイニンを1000倍で葉面散布
根痛み防止 土壌施用 9月上中旬 再活(粒)を10g/㎡樹冠下に散粒
チッソ消化(紅葉化) 葉面散布 9月以降 シャングーを1000倍で葉面散布
(葉面散布剤は、銅剤・アルカリ剤等の農薬と混合しないで下さい)