発根・団粒元

発根剤+土壌団粒剤

【成分】

① アミノ酸 (メチオニン・トリプトファン・アラニン)
② トレハロース
③ 高分子化合物 (ポリアクリル酸エステル系凝結凝集剤)
④ アミロース (デンプン加水分解処理物)
⑤ 土壌浸透剤 (非イオン系界面活性剤)

【働き と 効果】

① アミノ酸・トレハロースとアミロースが根の発根・増根を促進します。

 発根・増根させるには、根の細胞内ホルモンのオーキシン・エチレンとサイトカイニン活性を高める必要があります。本剤に含まれたアミノ酸・トレハロース等がそれらの活性を高め、発根・増根を促進させます。

高分子化合物・アミロースが土壌を団粒化(荷電結合)し、発根しやすい土壌環境をつくります。

 土壌粒子には互いに引き合う引力がありますが、粒子表面は(-)に帯電していて互いに反発し合っています。本剤の高分子化合物が保持しているカチオン(+)を添加すると、表面荷電は中和され、互いの引力が働き出し土壌粒子の結合が始まります。
 団粒構造とするには、土壌粒子の結合が起きても結合粒子は細かすぎて不十分なため、その結合粒子をさらに大きく結合する必要があります。本剤の架橋吸着作用が、粒子同士を強い力で結合させる接着剤として働き、粒子の大きな多孔質の団粒構造を作ります。
 本剤が土壌を団粒構造にさせることで、土が膨柔になり、水はけが良く保水力が向上し、発根しやすい土壌の物理的環境を作ります。

③ 土壌中の枯草菌等の繁殖を促し、自然持続的な団粒構造の生成を促します。


 本剤に含まれたアミロース・アミノ酸が土壌中の枯草菌等の繁殖を促し、その菌が土を団粒化させる成分(ポリグルタミン酸等)を分泌し、以後の自然な団粒構造の形成化を促します。

【使用方法】

① 本剤を1,500~2,500倍に溶解・希釈して10~20アールに施用して下さい。

② 本剤はなるべく作り置きしないで施用必要量を下記のように溶解希釈して下さい。

③ 本剤は粘性が高く遅溶解性です。必要量を下記のように2段階に溶解し希釈して下さい。
 
㋑一次溶解(ペースト状)
最初に希釈使用の前日に本剤必要量を30~50ℓの水に一次溶解して下さい。水を撹拌しながら、本剤粉末が固まりにならないようにサラサラ入れて下さい。ペースト状に均一に溶解するまでには10時間以上要します。(時々撹拌して下さい)
㋺二次希釈
一次溶解した高濃度液を本剤重量の1,500~2,500倍の水に二次希釈して下さい。

④ 二次希釈液 (よく撹拌して下さい) を土壌潅水又は潅注施用して下さい。
*チューブ潅水施用では、希釈濃度が濃いと目詰りします。規定濃度に希釈して施用して下さい。
*チューブで潅水施用した場合は、施用後に必ず水を充分に通水しておいて下さい。(目詰まり防止)

⑤ 栽培生育途中に1~2ケ月間隔での潅水施用が効果的です。(育苗の潅水施用も効果的です)


【注意事項】

本剤を絶対に口に入れないで下さい。農業用の土壌施用資材ですので口に入れると危険です。

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