トマト黄化葉巻病(TYLCV) 対策処方箋

― みずほアグリサポート 植物の免疫力アップによる対策―

■ 病害の基本認識
・黄化葉巻病(TYLCV)はコナジラミ媒介のウイルス病
・治療は困難 →「感染しにくい体質づくり」「感染後も株を崩さない管理」が重要
■ 対策の基本方針(3本柱)
① 根が健全であること
② 栄養が暴れないこと(特に窒素・カリ)
③ 植物の体力・回復力を落とさないこと
【① 定植前〜初期:根圏を立て直す】
● 再活DF または 再活(粒)
目的:根が生きられる土を作る
・還元障害・ガス障害を無害化、活着安定
使用:定植前〜定植時/10aあたり1kg 潅注
● 根圏サポート(トリコデルマ)
目的:根圏の防御層形成・根免疫誘導
使用:定植後7〜10日/10aあたり100g 潅注
【② 初期〜中期:全身抵抗性・樹勢安定】
● シャングー
・葉の厚み確保、徒長抑制、吸汁ストレス軽減
使用:1,000〜1,500倍 葉面散布
● パワーゲン
・呼吸・転流・回復力向上
使用:1,000倍 葉面散布(疑いが出た時点で推奨)
【③ 栄養管理:ウイルスに好かれない体質】
● K元気サポート
・カリ代謝正常化、光合成・転流回復
使用:1,000倍 葉面散布(パワーゲン混用可)
● リーフサポート(必要に応じて)
・葉面環境安定、高温・吸汁ストレス軽減
■ TYLCV発生圃場での実践順
① 再活DF → ② 根圏サポート → ③ パワーゲン+K元気サポート → ④ シャングー
※ 全抜きせず、収量6〜7割確保を狙う現実的対応
■ 注意点
・窒素過多は発症・悪化の最大要因
・農薬多用は根圏微生物を壊す
・葉だけ・虫だけの対策では止まらない
■ まとめ
TYLCV対策は「防除」ではなく「体質改善」
根圏・栄養・体力を同時に整えることが重要