多発する うどんこ病発生要因と対処の考え方

収穫期にうどんこ病が多発・長期化する理由

収穫期のうどんこ病は、病原菌の増殖条件に加え、株や根の疲れが重なることで多発・長期化します。
・夜温8~15℃、昼夜の温度差が大きい
・湿度は高いが、葉が濡れない時間帯が長い
・連続着果・収穫による株の消耗
・根の吸収力低下によるカリウム、カルシウム不足
・薬剤は使用しているが、効きが安定しない

結露に対する考え方

うどんこ病菌は、葉が水で濡れている状態は苦手です。
問題となるのは、結露後に急激に乾燥する状況です。
・夜間ずっと強い結露 → 朝一気に換気:好ましくない
・一時的な結露 → ゆっくり換気:許容される
結露を完全に無くすより、「急激に乾かさない」ことが重要です。

収穫期に行う基本的な対処

STEP1 感染源を減らす
白粉が出た葉や果実は、収穫作業と同時に取り除き、圃場外へ持ち出します。

STEP2 根の状態を整える
再活DF:根圏のガス害や酸欠を改善し、疲れた根の回復を助けます。
【目安】10aあたり1kg 潅注または灌水混和
根圏サポート:根圏微生物を安定させ、養分吸収を整えます。
【目安】再活DFの7~10日後に10aあたり100gを1回

STEP3 葉の体質を安定させる(基本)
シャングー:ニコチン酸の働きにより、葉の代謝や防御反応を底上げし、葉が極端に薄くなるのを防ぎます。直接病原菌を抑えるものではありませんが、予防的に役立ちます。

STEP4 併用すると安定しやすい資材
K元気サポート:カリ補給により細胞壁を強くし、病気に負けにくい葉を作ります。
パワーゲン:葉の立ちや光合成を回復させ、薬剤が効きやすい状態に戻します。

薬剤防除との考え方

・散布間隔は7日以内を目安にする
・同じ系統の薬剤を続けて使わない
・葉裏や果梗まで十分に薬液をかける

まとめ

・結露を過度に怖がらない
・急激な乾燥を避ける
・シャングーは収穫期の基本資材として使う 
・根とカリを整えることが重要
・薬剤は仕上げとして位置づける