栽培型:ハウス促成栽培(9月中下旬定植 → 11月下旬〜翌6月収穫)
目的
月齢リズムと生理活性資材を組み合わせ、植物本来のリズムを活かした病害虫に強いイチゴ栽培を実現する。新月期の栄養成長活性を利用し、葉面吸収と細胞形成を最大化。根圏と葉面の両輪で免疫と持続力のある株づくりを行う。
使用資材と主な機能
※資材名をクリックすると詳細が表示されます。
ステージ別施用体系(全葉面散布倍率:1000倍)
①定植時:フルボン+再活DF(定植時潅注)→根張り促進・初期吸収安定化 ※定植は下弦の月から新月の間にすると活着が良い。
②活着期(9月下旬〜10月上旬):発根団粒元+再活DF+根酸(潅水潅注)→根量増加・微生物活性・土壌環境改善
③生育初期(10月):シャングー+K元気+ファイトカイニン(新月期中心葉面散布)→栄養成長促進・葉厚形成・耐病性付与
④開花~着果期(11月下旬~2月):シャングー+パワーゲン+K元気+ファイトカイニン(葉面散布)→光合成促進・糖度向上・灰色かび抑制
⑤収穫後半(3月~6月):再活DF+K元気+パワーゲン(潅水+葉面散布)→根圏再生・生理回復・果実品質維持・次作準備
※再活DFは全生育期間を通じて月1回潅水施用することで、根圏の酸化還元バランスを安定化し、成り疲れ防止、病害抑制・根再生を促進。
新月リズム活用ポイント
新月期(新月の前日~翌々日)にシャングー+ファイトカイニンを重点散布する。この時期は栄養成長が活発化し、葉・茎の細胞形成・葉緑素合成・免疫活性が高まる。葉の厚み・立性・硬さが増し、灰色かび病・うどんこ病の発生抑制につながる。
期待される効果
1. 根と葉の同時活性化で、活着促進と根圏持続力の向上。
2. ファイトカイニン活性化による生長点更新・果房形成促進。
3. 新月散布+多機能葉面群による最大吸収と高い耐病性。
4. 再活DF+K元気+パワーゲンによる根圏再生・生理回復・高品質維持。
5. 長期収穫安定化と高糖度・高硬度果実の両立。
生体分析(生育診断)における硝酸過剰時の対応
生体分析で硝酸態窒素が過剰と判定された場合、シャングー(1000倍)の葉面散布を行う。アミノ酸・有機酸・ビタミン群が過剰硝酸をアミノ化し、窒素過多を健全生育に転化させる。軟弱徒長やうどんこ病・灰色かび病を抑え、葉肉厚化・色調安定・病害抵抗性強化を同時に実現する。
留意点
・散布は朝夕(気温25℃以下)に実施。・アルカリ剤(石灰硫黄合剤・銅剤・ボルドー液)との混用は避ける。
・定期的な潅水・葉面処理により、生理改善と病害抵抗性を持続的に強化できる。
月齢カレンダー(栽培期間/日本標準時)
対象期間:2025年9月〜2026年5月(9月中下旬定植〜翌年5月収穫)。
※ 時刻は日本標準時(JST)。
| 月 | 満月(日時) | 新月(日時) |
| 2025年9月 | 9月8日 03:09 | 9月22日 04:54 |
| 2025年10月 | 10月7日 12:48 | 10月21日 21:25 |
| 2025年11月 | 11月5日 22:19 | 11月20日 15:47 |
| 2025年12月 | 12月5日 08:14 | 12月20日 10:43 |
| 2026年1月 | 1月3日 19:03 | 1月19日 04:52 |
| 2026年2月 | 2月2日 07:09 | 2月17日 21:01 |
| 2026年3月 | 3月3日 20:38 | 3月19日 10:23 |
| 2026年4月 | 4月2日 11:12 | 4月17日 20:52 |
| 2026年5月 | 5月2日 02:23/5月31日 17:45 | 5月17日 05:01 |
【運用メモ】
新月前日〜新月翌々日を「新月重点散布」とし、シャングー+ファイトカイニンの葉面散布を基本1000倍で実施。
新月前後は根に養水分が集まるので、再活DFの施用効果が高くなる。
満月前後は品質・糖度向上狙いでパワーゲン+K元気サポートの葉面散布(1000倍)を実施。
